病的むくみの原因と症状
原因となる病気
⚫︎心不全(心臓が血液をうまく巡回させられない)
⚫︎腎不全(腎臓がうまく水分を尿として排泄できない)
⚫︎下肢静脈瘤(下肢の静脈に水分が貯まりやすくなる)
⚫︎深部静脈血栓症(静脈の中に血栓ができる)や、子宮筋腫(腹腔内の腫瘍)で、血栓や腫瘍により血管が圧迫されたときなど
⚫︎栄養失調(消化管の病気で血管に水分の吸収ができない)
⚫︎ネフローゼ症候群(腎臓からアルブミンが漏れてしまう)
⚫︎肝硬変(肝臓でアルブミンの生産が低下している)など
⚫︎膠原病(リウマチ関連疾患)
⚫︎内分泌疾患(主に甲状腺疾患)
病的なむくみが出る場合と、共にあらわれる症状
救急で病院へ行くべき場合
⚫︎食事や服薬の直後にむくみが出現した(血管運動性浮腫)
できるだけ早く病院へ行くべき場合
⚫︎数日の間で局所にむくみが出現した
⚫︎薬を飲み始めた、もしくは変えたタイミングで出現した(薬剤性)
【むくみとあわせて起きる注意すべき症状】
⚫︎夜に息苦しくて横になれない(心不全)
⚫︎一週間ほど前に熱がでたあとにむくんできた(溶連菌感染後糸球体腎炎)
⚫︎尿が泡立つようになった
1カ月以内に病院へ行くべき場合
⚫︎関節の痛みをともなう(膠原病<リウマチ関連疾患>)
⚫︎肝臓がわるいと言われている人がむくんできた
【むくみとあわせて起きる注意すべき症状】
⚫︎疲れやすく床から起きれない
⚫︎脈がとてもゆっくり(もしくはとても速い)
⚫︎暑がりで汗をかくようになった(もしくは汗をかかなくなり寒がりになった)
⚫︎急に体重が減った(甲状腺疾患)
尿やむくみ、体重などは健康の大切なバロメーターです。
無視せず、おかしいな。と感じたらすぐに病院へ行きましょう。